拘束監禁列車【潮吹きジョニー】

サークル「しっぽ」の最新作です。

・novelai作品。
※作品イメージ
『拘束監禁列車』
プロローグ
夜の闇を切り裂くように、一両の列車がゆっくりと動き出した。乗客は十数名。誰もがぼんやりとした表情で、まるで意識が朦朧としているようだった。だが、目を覚ました瞬間、彼らは自分たちの異常な状況に気づく。
――手首と足首に、冷たい鉄の拘束具が嵌められている。
――車内には誰も乗務員がいない。
――窓の外は漆黒の闇で、どこを走っているのか全く分からない。
――そして、ドアは固く閉ざされていて、いくら力を込めても開く気配がない。
「……ここ、どこだ？」
「どうなってるんだ……？」
混乱する乗客たち。その中には、会社員、大学生、老夫婦、そして少女までいた。見知らぬ人々が同じ列車に閉じ込められ、互いの素性も分からない。だが、誰もが共通して抱く疑問があった。
「なぜ、自分がここにいるのか？」
第一章:恐怖のアナウンス
突然、車内に不気味なアナウンスが響き渡る。
？「乗客の皆様、ご乗車ありがとうございます。当列車は、目的地不明の旅へと出発いたしました」
？「降車はできません。最後の乗客が消えるまで、列車は止まりません」
？「……では、ゲームを開始します」
誰もが凍りついた。だが、それは始まりに過ぎなかった。
第二章:消える乗客
列車がトンネルをくぐるたびに、車内の電気が一瞬消え、再び点灯すると――
「……あれ？あの人……いない？」
乗客がひとり、またひとりと消えていく。誰も悲鳴を上げる暇もなく、まるで最初から存在しなかったかのように、跡形もなく消えていくのだ。
「ふざけるな！！どういうことだ！！」
ある男がドアを叩くが、鉄壁のようにびくともしない。窓を割ろうとしても、まるで防弾ガラスのように硬く、外はどこまでも暗闇が広がっているだけだった。
「どうして……なんでこんなことに……」
怯える少女を抱きしめながら、老夫婦が震える。その時――
？「次の脱落者は……」
スピーカーから不気味な声が流れた瞬間、車内の灯りがまた消えた。そして、再び点いた時、そこには血まみれの拘束具だけが残されていた。
第三章:生き残る方法
「くそっ！ルールを探せ！何か法則があるはずだ！！」
残された乗客たちは、消えた人々の共通点を探し始める。そして、ある仮説にたどり着いた――
「自分の罪を告白しなければ、列車に取り込まれる」
実は、この列車に乗せられた人々には、皆何かしらの過去の罪があった。
・ある者は、殺●を犯しながらも罪を逃れた者。
・ある者は、人を裏切り破滅させた者。
・ある者は、隠された秘密を抱える者。
この列車は、そんな人間たちだけを選び、閉じ込めていたのだった。
「そうか……この列車は、‘裁き’の列車なんだ……」
乗客たちは、罪を告白し、生き残るために戦う。だが、その中にひとり、とんでもない秘密を抱えた者がいた――。
最終章:列車の真実
果たして、この列車の目的とは？
生き残るために、彼らが下す最後の決断とは？
そして、この列車を操っている‘存在’とは何なのか？
……全ての謎が解けた時、最後の車両に待つものは――。
？「次は、終着駅――。」
（完）