肉じゃがは不倫のサイン。【跳梁跋扈】

人妻の「早紀（さき）」さんは料理が得意な32歳。
旦那とのセックスレスに悩む真面目さが女としての自信を失わせ、趣味の料理に没頭するだけの日々。
ある日、作り過ぎた肉じゃがをお裾分けするつもりで近所の若者──つまり俺の部屋を訪ねたのが彼女の運命を変えた。
「欲求不満の人妻が放つ色気」を無防備に見せつけられて健康な男子である俺が我慢できるはずもなく、
強引に迫って肉体関係を結んでしまった。
それ以来「肉じゃがのお裾分け」は二人のあいだで特別な意味合いを帯びるようになった。
お互い口で申し合わせたわけではないが、そのときただ俺はドアを開けて迎え入れ、早紀さんを抱く。
野菜炒めのお裾分けは受け取って帰す。コロッケのお裾分けも受け取って帰す。
「肉じゃが」が’不倫のサイン’だ。


■画像サイズは1200×1600、縦横比3:4の縦長の主観視点（一人称視点）です。
■基本14枚で「モノローグ」「マンガ風」「文字・エフェクト無し」の3パターン、合計42枚収録です。